マーケティングの世界に入って早7年、
多くの広告代理店の方々と会ってきました。
広告代理店の方々もいろんなパターンの人がおり、
いくつかのパターンに分類できます。
そのパターンの一部をご紹介すると・・・・
・クリエイティブ重視型・・・アーティスティックであったり、キャッチコピーであったりを
熱く語るタイプ。弊社の広告を使ってなんの芸術を展開したいんだろう・・・と思います。
・ストーリー重視型・・・とにかくストーリーづけが好きなタイプ。ここには隠れで
○○が・・・といった隠れキャラが好きなのも特徴です。
・現実路線型・・・とにかく合格点である70点をとりにいこうぜ!と社内で話してるだろう?
と想像がつくような提案をするタイプ。
・企画書ばっちり型・・・企画書の流れや見栄え、起承転結等は完璧!中身は薄いが・・・・。
・メディアミックスを語り型・・・やたらとメディアの力を信じているタイプ。
メディアで解決できる課題などほんのわずかなのに・・・。
・ちゃっかり型・・・常に逃げ道は作り、なんか知らないけど継続的に取引に入ってくるタイプ。
決め台詞はブランディングであること多し。
などなど・・・・。
もっともっといろんなタイプがいらっしゃいますが、
大別すると上記のタイプが多い気がします。
コメントを見てお気づきだと思いますが、私自身数百にものぼる提案書と代理店の方に
お会いをしてきていますが、心の底からこの提案すごい!これなら勝てる!と思ったことは
ありません。もちろん「おーなるほど」と思うことは多々ありますが・・・。
でもこれは仕方がないことです。企画書・プレゼンに勝つために日々活動を
しているのが代理店の仕事であり、クライアントの抱える問題・本質とは別の
次元を見ざるをえないわけですから。
広告戦略を考えるクライアントの立場としても、やはり広告代理店の方に望むのは
その情報量であり、その多くの情報・事例をマッシュ・アップして、新たな価値を
創造してもらいたいと思っています。
ただね・・・・ただし!
なんら特徴のない(差別化がはかれていない)企画書を提案してきて、
「このサービスを進化させるためには、どういうことを望みますか?」といった
一見クライアントの要望を聞いてる気になってはいるが、
実は自社の媒体であったり、企画書であったりの改善ポイントを探っている
代理店が最近あまりにも多すぎる気がします。
私の性格もあるのかも知れませんが、それに付き合ってしまうのもいけないのですが、
正直そんな暇はありません。
そこを考えるのが、代理店の仕事であり価値ではないのかな?と思います。
本当はこうすればもっと伸びるだろうし、この会社はうちのビジネスが発展するためにも、
伸びてもらいたいと思う代理店はいっぱいあります。
でも、その壁を越えられないのも、その会社の限界だと思います。
営業でお越しいただいた代理店の方々からの「訪問お礼のメール」にあまりにも
「大変勉強になりました」「興味深いお話を・・・」との文字が多いので自戒もこめて書きました。
もちろん、本気で相手の勉強になっているなんて思ってはいませんので、
ご安心を。